計画堤防高よりも線路が低い阪神なんば線「淀川橋梁」の架け替え工事が、10月にも始まることになった。線路への浸水を防ぐため、桁下の高さを現在より約7m高くする。国土交通省近畿地方整備局が7月2日に発表した。

阪神なんば線の「淀川橋梁」。線路が計画堤防高(赤線)よりも低い位置にある(資料:国土交通省)
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 近畿地整と大阪府、大阪市、阪神電気鉄道で構成する協議会で、2032年度の完成を目指す方針を固めた。工事中も阪神なんば線の運行は続ける。

 淀川橋梁は1924年に、淀川の河口付近に架設された。水面から桁下までの距離が4.28mと、淀川に架かる橋の中で最も低い位置にある。桁下の高さは計画堤防高に3.82m、計画高潮位に0.92m足らず、洪水や高潮などで水位が上がった場合、橋で流れが阻害されて氾濫し、上流の市街地に被害をもたらす恐れがあった。

 橋を通る阪神なんば線の線路は計画堤防高よりも約1.8m低い。そのため、堤防が線路と交差する箇所だけ低くなっていて、陸閘(りっこう)が設けられている。高潮が予想される時には線路を横断する陸閘を閉鎖する必要があり、運行ができなくなる点も課題となっていた。

事業区間の平面図(資料:国土交通省)
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事業区間の縦断図(資料:国土交通省)
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