伊藤園はミズノと共同で、日本茶飲料「お~いお茶」を製造する過程で排出される茶殻を樹脂に練り込んでチップ状にした「Greentea」(グリーンティー)を開発して、ロングパイル人工芝の充填材に適用した。既に、東京都足立区の屋外広場に導入済みだ。

ミズノスポーツプラザ千住内にある「あそりーと AFTER SCHOOL」の屋外広場。茶殻を樹脂に練り込んでチップ状にしたグリーンティーを敷き詰めている(写真:伊藤園)
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グリーンティーを充填材として使用したロングパイル人工芝の断面(写真:伊藤園)
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 主にサッカー場などのスポーツ用スタジアムで採用されるロングパイル人工芝は、クッション性や天然芝に近い感触を持たせるために、表面から見えない程度に充填材を敷き詰める。充填材には、使用済みのタイヤや、工業用ゴム端材を砕いた黒ゴムチップが使われていることが多い。

 開発したチップは、ゴムチップ特有の臭いが無い。さらに、人工芝の充填材に適用した場合、黒ゴムチップと比較して、表面温度の上昇を最大で約7℃抑制する効果も期待できる。茶殻が緑色で熱を吸収しにくく、凹凸と細孔があるためだ。

 環境面でのメリットもある。約8000m2のサッカー場にグリーンティーを使用した人工芝を設置した場合、525ミリリットルのペットボトル約43万本分の茶殻をリサイクルしたことになる。

人工芝に黒ゴムチップとグリーンティーを用いた場合の表面温度比較(資料:伊藤園)
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 それと同時に、カーボン貯蔵効果もある。伊藤園によると、茶殻にはお茶の木が成長する過程で吸収した二酸化炭素を蓄えている効果を持つ。サッカー場1面への使用で、大気中の二酸化炭素を約4.3トン削減できる計算になる。サッカーボールに換算すると約1万2000個分に相当する数値だ。

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