岩手県が宮古市内で整備している閉伊川の水門の建設現場(出所:岩手県)
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 東日本大震災で被災した岩手県の河川の水門工事で、完成を急ぐために採用した発注方式が裏目に出て、費用が当初予定の4倍に膨れ上がったことが分かった。計画段階の比較検討で、高コストを一因として不採用にした堤防かさ上げ案の事業費を既に大きく上回っている。

 岩手県議会は3月2日、宮古港(宮古市)の閉伊川河口部に整備する水門の土木工事費を約290億円とする契約変更案を、原案通りに議決した。当初の契約金額は約70億円だったが、着工後に設計変更が相次ぎ、工事費が増え続けた。

■位置図
(出所:岩手県)
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 閉伊川河口部は2011年3月の東日本大震災で津波による大きな被害を受けた。岩手県は国の補助を受け、4径間で延長164mの水門整備を中心とする災害復旧工事を進めている。

 主要な工事である土木工事の施工者は鹿島・大坂建設・三陸土建JVだ。鹿島JVとの当初の契約期間は14年3月~18年3月だったが、現在は21年3月までに延長されている。

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