日経NETWORK編集長 勝村幸博
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 国内初の情報セキュリティの国家資格である「情報処理安全確保支援士」(通称:登録セキスペ)。実施機関の情報処理推進機構(IPA)によると、2018年4月1日時点での登録者数は9181人と、1万人に迫る勢いだ。

 登録セキスペを目指すことで、技術者はセキュリティのスキルを向上できる。また、登録セキスペになることで、自分のスキルを第三者に示すことができる。

 セキュリティ人材不足を解消する切り札の一つのとして期待される登録セキスペだが、ネックになりそうなのが資格の“維持費”。登録セキスペには、年1回のオンライン講習と、3年に1回の集合講習の受講を義務付けられる。

 知識やスキルのアップデートには定期的な講習が不可欠だと思うが、オンライン講習は1回2万円、集合講習は1回で8万円かかる。資格を維持し続けるには、3年間合計で14万円の講習受講料がかかることになる。個人で負担するのはちょっとつらいお値段だ。

 果たして、集合講習に8万円の価値はあるのだろうか。今回、集合講習を取材する機会を得たので、その一部始終を報告したい。

5人ずつでグループディスカッション

 登録セキスペになるには、登録セキスペ試験に合格する必要がある。ただし経過措置として、過去に実施された情報処理技術者試験の「情報セキュリティスペシャリスト試験」と「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の合格者も登録セキスペになれる。

 登録セキスペ試験合格者と、経過措置による登録セキスペとでは、講習を受ける順序が異なる。オンライン講習の種類はA、B、Cの3種類。登録セキスペ試験合格者は、1年目にA、2年目にB、3年目にCと集合研修を受講する。

 一方、情報セキュリティスペシャリスト試験やテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験の合格から支援士登録日まで3年以上が経過している人は、オンライン講習Cと集合講習から開始する。

 登録セキスペの試験が始まったのは2017年4月なので、同試験の合格者はまだオンライン講習Aしか受講していない。このため現在実施している集合研修は、経過措置で登録セキスペになった人だけが対象になる。

 集合研修のスケジュールは以下の通り。

集合講習のタイムスケジュール
(出所:IPA)
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