「製品や部門の枠を越えた横断型の取り組みを進めやすくなった」。米マイクロソフト(Microsoft)でクラウド+エンタープライズマーケティング担当コーポレートバイスプレジデントを務める沼本健氏は、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が就任してからの4年間をこう振り返る。

 「これをやれば0が1になるという秘策があるわけじゃない。サティア(・ナデラCEO)本人の話し方やリーダーシップ、そして社内のプロセスなど色々なことの積み重ねから生まれた変化だ」と分析する。

 ナデラCEOの側近――。沼本氏は1971年生まれ。1993年に通商産業省(現経済産業省)に入省し、米スタンフォード大学で経営学修士号(MBA)を取得。1997年9月に米マイクロソフトに入社した。

 社員からコーポレートバイスプレジデントに昇格した初めての日本人で、Office製品のマーケティング担当を経て、現在はクラウドや企業向け製品のマーケティング担当を務める。あるマイクロソフトOBは「マイクロソフトで最も偉くなった日本人だ」と評する。

米マイクロソフトの沼本健(ぬもと・たけし)コーポレートバイスプレジデント
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 沼本氏とナデラCEOの関係は深い。「2012年1月に現職に移ったときの直属の上司がサティアだった。クラウドサービスの「Azure」やデータベースソフトの「SQL Server」、開発ツールの「Visual Studio」などの製品を扱う部門のトップだった彼に、マーケティング担当として直接レポートしていた」。

 沼本氏がOffice製品のマーケティングを担当していた2005年前後にパッケージソフトの「Dynamics」の製品部門トップだったナデラ氏とやり取りしたのが最初のかかわりだったという。2014年にナデラ氏がCEOに就任した後も、中核製品のマーケティング担当としてナデラ氏の経営を支えている。

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