Windowsのソフトの一部がついにオープンソースになった。Windows躍進のきっかけとなった、1990年のWindows 3.0から使われているファイル管理ソフト「ファイルマネージャー」だ。古くて新しいソースコード以上に興味深かったのが、開発コミュニティーでの米マイクロソフト(Microsoft)の立ち振る舞いだ。

オープンソース化された「ファイルマネージャー」。写真は右クリックメニューなどを追加した2018年5月17日時点の機能拡張版
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 ファイルマネージャー(Windows File Manager)は「WinFile」プロジェクトとしてソースコード共有サイトの「GitHub」上で2018年4月6日に公開された。Windows 10でも動作する32ビット/64ビット版の実行ファイルを同サイトから入手可能だ。公開からしばらくは日本語の文字化けや翻訳漏れが散見されたが、2018年5月21日時点ではほぼ解消されている。

ソースコード共有サイト「GitHub」上のWinFileプロジェクト。MITライセンスでWindows NTソースコードを公開している
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 GitHubは、分散ソースコード管理ソフト「Git」を基盤にしたサービス。Gitでソースコードを管理するオープンソースソフトウエアの公開手段として広く使われている。オープンソース化されたWinFileは、幅広い開発者の修正提案を受け入れ、機能拡張やバグ修正が進んでいる最中だ。

 Gitによる分散開発は、ローカルのリポジトリ(ソースコードを管理するデータベース)にソースコードを複製(clone)し、手元で開発した結果をプロジェクトのGitリポジトリに反映(Pull)してもらう。これを「Pull Request(PR)」と呼ぶ。

 PRは、相手にPull、つまり採用してもらうことをお願いする行為だ。あるプログラムを構成するソースコードAを改良してソースコードBを作成したとしたら、「プログラムBを採用して」とお願いする。PRを承認すると、コードの差分が結合(マージ)される。

 受ける側は、PRを受け付けたり、その一部を採用したりする。WinFileでは、あるPRでひと悶着あった。

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