以前、「PCやスマホでイライラしてませんか?」という特集を掲載した。見出しが共感を呼んだのか、この特集は結構読まれた。記事ではアプリケーションやサービスも含めて様々な利用シーンでの不便について言及しているのだが、PC本体に限ってはどうだろう。読者のみなさんはPCを使っていてイラッとするシーンはないだろうか。

 スマートフォンが爆発的に普及したことで、手元で使うデジタルデバイスとしてPCの存在感はここ数年で相対的に低下した。企業の中でも定型的な報告書や承認処理などは、スマートフォンやタブレットだけで完結できるようにシステムを組んでいることも珍しくない。とはいえ、ちょっと込み入った作業をしようとするとPCを使わざるを得ない。PCの不満解消は、業務効率の改善に直結すると言ってよいだろう。

狭いデスクトップとおさらば

 PCの不満を解消したことで、明らかに仕事の効率が良くなった身の回りの例を2つ紹介する。

 一例目はディスプレイの増設。ずっと前からある地味な機能強化だが、効果は抜群だ。

 デスクワークでは、何かの資料を参照しながら別のアプリケーションで文書を作成することがよくある。弊社の編集業務の場合、取材メモや資料を見ながら記事を執筆する、写真を選んで本文とかぶらないようにキャプションを作る、などの作業が典型的だ。

 ディスプレイ1台でウインドウを切り替えながら作業すると思考が分断されるような気がするので資料を印刷したりしていたが、今度は正面のディスプレイと手元の紙の間で頻繁に目線を移動することになり疲れてしまう。ディスプレイを増設して、Windowsの「デスクトップ」を拡張すると、同時に参照できるウインドウが増える。

 マルチディスプレイは本当に便利だ。当初は1280×1024ドットの17型ディスプレイを2台接続するだけにしていたが、あまりの便利さに欲が出て片方をフルHD(1920×1200ドット)に切り替え、さらにもう1台を縦表示可能なフルHDに変更してしまった。今ではノートPC本体のディスプレイ+フルHD×2+USB接続の8型ディスプレイの4枚体制にもなってしまった。

筆者の仕事PCのディスプレイ。外部ディスプレイを3台接続している。黒い部分は非表示領域。
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SSDの効果を心の底から実感

 二例目はPCのストレージのSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)化だ。ファイルへアクセスするあらゆる処理が速くなる。

 SSDの劇的な効果を実感したのは、業務用PCで雑誌制作用に多数のフォントをインストールしなければならなかったときだ。Windowsであまりに多くのフォントをインストールすると、「Word」や「Excel」の起動に分単位の時間がかかるようになる。フォントを選ぶときもファイルへのアクセスでPCの動作が止まる。

 アプリの起動が遅すぎる上に、何かするたびに作業が中断されるので制作が全く進まない。あまりの遅さに耐えかねてHDDをSSDに交換したところ、状況は一変。びっくりするくらいPCとアプリの起動が速くなったのだった。筆者はかつてPCのパーツの最新情報を追って評価する媒体に所属していたから、SSDの実力は消費者向けに登場した初期から知っている。しかし、仕事の速度が変わると実感したのはこのときが初めてだった。

 さて、読者のみなさんは今使っているPCにどんな不満を抱いているだろうか。日経 xTECHでは6月に「PCの不満」にまつわる特集を予定している。その企画のベースとするべく、アンケートを準備した。不満をぶつける自由記入欄も用意したので、気軽にご回答いただければ幸いだ。

現在お使いのPCの満足度に関するアンケート

アンケートの結果は、6月公開予定の特集記事に掲載いたします。

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