3Dプリンティング(Additive Manufacturing)用のソフトウエアや工業/医療用の造形サービスなどを手がけるベルギーのマテリアライズ社。ソフトウエアの提供や造形サービスの受託をする中、さまざまな企業と連携して具体的な応用に取り組み、3Dプリンティングのノウハウを蓄積している。1990年に同社を創業したCEOのフリード・ヴァンクラン(Wilfried Vancraen)氏に、欧州における3Dプリント活用の実態と動向を聞いた。(聞き手は中山 力)

マテリアライズ社 CEOのフリード・ヴァンクラン(Wilfried Vancraen)氏
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――欧州では、3Dプリンティングの活用が日本よりも進んでいるという印象があります。

 欧州の3Dプリンティングのマーケットは急速に広がっています。1990年代は試作、いわゆるRP(Rapid Prototyping)が中心でしたが、近年は最終製品の製造手段としての利用が増えてきています。

 3Dプリンティングによって造る最終製品の例が、眼鏡(アイウエア)です。マテリアライズは、さまざまなレンズメーカーやフレームメーカーとコラボレーションしていますが、例えば眼鏡用レンズメーカーのHOYAビジョンケアおよび眼鏡デザインを手掛けるフートデザイン・スタジオと共同で、オーダーメード眼鏡製造用プラットフォーム「Yuniku」を開発しました。

 Yunikuでは、3Dスキャンした顔のデータを活用して一人ひとりに最適な眼鏡を造ります。単にデザインをカスタマイズしたりサイズを調整したりするだけではなく、視力を調整するという眼鏡の機能も最適できるのが大きな特徴です。Yunikuの実店舗での販売は2017年4月くらいから開始しました。ベルギーでは2017年10月時点で約50店舗でしたが、2017年末には約100店舗でYunikuを取り扱っています。

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