「これからは、いかにAI人材を確保できるかどうかが企業の競争力を左右するようになる」。LIXILの小和瀬浩之理事 Chief Information Officer(CIO)兼 情報システム本部長は危機感をあらわにする。

LIXILの小和瀬浩之理事 Chief Information Officer(CIO)兼 情報システム本部長
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 小和瀬CIO自身も、データ分析の最新手法を学ぶため社会人大学生として筑波大学に通った経験を持つ。「優秀なスキルを持った人材を採用するには、採用する側も最新技術についての理解が必要」との狙いからだ。

 LIXILに在籍するAI人材は2017年11月時点で7人ほど。「将来は20~30人の部隊に増やす必要がある」(小和瀬CIO)。

 とはいえ、AIに精通しているトップ級の人材を採用するのは簡単ではない。小和瀬CIOは「中途採用をしようとしても、応募自体が少ない」と明かす。

 製造業や金融などの非IT企業は、AI人材が活躍する場としての認知度は総じて低い。社外のAI人材を獲得するには、これまで紹介したトヨタ自動車やデンソーのように、まず「AIに注力する企業」としての認知度を高めなければならない。

 激しさを増す人材獲得競争も、採用のハードルを高くする。「米国では新入社員で年収1600万円だ」。ある海外の大手IT企業のCEO(最高経営責任者)は、小和瀬CIOとの会話の中でこんな話をした。

 シリコンバレーを始めとする米西海岸地域では、データサイエンティストやAI人材の給与水準は高まる一方だ。「(そのIT企業の社長は)西海岸で人材を採用するのはやめたようだ」と小和瀬CIOは続ける。

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