自動運転×土木(上)
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 建設現場だけでなく、土木構造物の維持管理の現場でも自動運転を目指した取り組みが始まっている。

 東日本高速道路会社は、除雪車の自動運転を目指した取り組みを北海道で試行している。日本独自の衛星測位システム「みちびき」を活用した運転支援システムを使う。道央自動車道の岩見沢インターチェンジ(IC)―美唄IC間の約21kmが実施エリアだ。

 みちびきは、8の字形の軌道を描きながら日本上空とオセアニアを周回する準天頂衛星だ。米国のGPS(全地球測位システム)をみちびきの信号で補完して、センチメートル単位の誤差で現在地を把握できる。

 試行では、路肩の雪を取り除くロータリー除雪車の運転を支援する。みちびきからの信号と高精度な地図情報を組み合わせ、除雪車の位置を誤差数センチメートルの精度で管理。運転席に設置したモニターに走行位置などを表示してオペレーターを支援する。

東日本高速道路会社が、準天頂衛星を用いた運転支援システムの導入を図った除雪車。将来の完全自動運転を見据えた開発を進めている(撮影:東日本高速道路会社)
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 モニターには、ガードレールからの距離や走行車線へのはみ出しを表示。大きくはみ出ると警告を発する。さらに、雪に埋もれたガードレールへの接触を回避するために、道路のカーブに応じて車体の向きを変える角度も示す。

運転を支援するモニター画面。除雪車の通行位置や向けるべき車体の角度などが一目で分かるようになっている(出所:東日本高速道路会社)
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 東日本高速が除雪車の運転支援に取り組むのは、操作にたけた熟練オペレーターの高齢化や労働者不足を懸念しているからだ。ICT(情報通信技術)を活用して経験の浅いオペレーターでも的確に操作できるようにする。同社は13年度から研究・開発に着手。これまでにGPSを活用して凍結しやすい橋の位置をオペレーターに知らせるシステムなどを開発してきた。

 同社では、21年度をめどにロータリー除雪車の操作や運転の一部を自動化する意向を持つ。この段階ではまだオペレーターが必要だが、将来はオペレーターなしで除雪する完全自動化を目指している。

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