2年後の2020年、ここは東京と名古屋を結ぶ新東名高速道路。都内で高速道路に併設の物流センターを出発した3台のトラックが、名古屋方面へ向かっている。

 一見、何の変哲もないトラックの隊列走行だが、実は3台のうち2台は無人運転。そう、自動運転技術を使った隊列走行なのだ。

先進モビリティが実施した、トラックの隊列走行の実証実験の様子。同社の青木啓二社長は「台数は合計3台が限界」と説明する
画像提供:先進モビリティ
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 隊列走行の仕組みはこうだ。先頭車両には運転手が乗り、有人で運転する。後続車両には運転手は必要なく、搭載する自動運転のシステムで先頭車両の走行経路に従って走る。センサーやカメラ、車両間の通信システムを駆使し、後続車両が先頭車両を追尾する格好だ。

3台の車両が電車のように仮想的につながって走る
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 3台の車両は物理的にはつながっていないが後続車両を「電子的にけん引」している。トラック同士が仮想的に接続されている。トラックは大型であれば全長10メートルを超える車両もある。車両の走行速度によって異なるが、仮にそれぞれの車間距離を10メートル以上とすれば、全長で50メートル以上の「電車」が高速道路を走っているとも表現できそうだ。

 隊列走行が実現すれば3台のトラックを1人の運転手が運転する計算ができる。運転手不足に悩む物流業界にとって、隊列走行の事業化は救世主といえるだろう。

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