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生まれ変わった東京駅丸の内駅前広場。植栽升を兼ねた石のベンチは、背の高い外国人や小さな子どもが座ることなどを想定して高さを変えた。ベンチは計14基配置した(写真:安川 千秋)
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 完成後の東京駅丸の内駅前広場で利用者に感想を聞いたところ、多かったのが「駅前に人の居場所ができた」と歓迎する声だ。駅前広場の中心部には約6500m2のオープンスペースが広がる。そこでは、駅をバックに記念写真を撮る人、大きなベンチで弁当を食べたり読書したりする人、壮大な景色に見とれてたたずむ人――。様々な使い方をしていた。

 こうした人の居場所づくりに大きく貢献するのが、ケヤキの植栽升を兼ねた石のベンチだ。デザインは小野寺康都市設計事務所(東京都千代田区)の小野寺康代表だ。

 石の加工では中国に赴き、端部の丸みの付け方などを職人に細かく指示した。「大きな石を切り出して加工することで、ベンチの立ち上がり部と座面を一体構造とした。デザイン的にきれいに見えるし、座り心地もよい。継ぎ目がないので汚れにくいというメリットもある」(小野寺代表)。

南側から見下ろす。高さ約13mあった換気塔は、景観に配慮して約4mに切り下げた。駅前広場は国内外の観光客、丸の内周辺オフィスの会社員、ベビーカーを引いた親子連れやファミリー、カップルなどあらゆる人たちでにぎわっていた(写真:大井 智子)
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