東京駅丸の内駅前広場がJR東日本と東京都による大規模改修を経て、2017年12月に人中心の空間へと様変わりした。駅前広場から皇居方面へと続く行幸通りについても、駅前広場の完成と合わせて改修整備が完了。これにより、東京駅から皇居にかけての景観軸がつながった。首都・東京の「顔」づくりに懸けた事業関係者の思いを前中後編でお届けする。

東京駅丸の内駅前広場。バスやタクシー乗り場などの交通広場を駅の北側と南側に寄せ、駅正面に約6500m2のオープンスペースを確保した(写真:安川 千秋)
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駅前広場と行幸通りをトータルデザイン

 3月の平日、東京駅丸の内駅前広場は、国内外から訪れた観光客のほか、オフィス街で働く会社員、丸の内に遊びに来たカップルや親子連れなどあらゆる人たちでにぎわっていた。駅舎正面に出現した6500m2ものオープンスペースが、人々の自由なふるまいを可能にしている。

 今回の改修プロジェクトでは、もともと存在していた東京駅と皇居をつなぐ軸線を景観整備することで、歩行者が自由にくつろぐことのできる空間として広く開放している。そのプロセスにおける大きな特徴は、行幸通りを含む東京駅丸の内周辺地区を一体的に捉えることで、トータルデザインを実現している点にある(プロジェクトの概要は「駅と皇居をつなぐ世界に誇る『景観軸』」を参照)。

 現地を歩くと、行幸通りから駅前広場にかけて、統一された都市の景観軸が形成されていることを実感する。例えば、行幸通りの中央部分に続く白い御影石による石畳の帯は、幅員を広げながら駅前広場へと連続していく。駅前広場と行幸通りの照明柱は鋳鉄製で、同じデザイナーがその場に合ったものをそれぞれデザイン。さらに駅前広場のケヤキの列植は、行幸通りを貫くイチョウ並木の延長線上に整備した。

東京ステーションホテルの客室「インペリアルスイート」から望む。写真奥は行幸通り。白い御影石舗装による石畳の帯は、幅員を広げながら駅前広場へと連続する。駅前広場のケヤキの列植は、行幸通りを貫くイチョウ並木の延長線上に配置した(写真:安川 千秋)
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