アマゾンのスマートスピーカー「Echo Dot」は読書に最適である──という話をしよう。読書といっても、Kindle本の朗読による耳からの読書である。

 その前に、私とスマートスピーカーの関係について触れておく。1台めのEcho Dotが我が家にやってきたのが2018年2月。コラムのネタにしようと様々な使い方や、対応する音声アシスタントAlexaを試すものの、いまひとつ熱が入らない。iPhone、iPad、Apple Watchを手に入れ使い始めたときのような、端末に対する飽くなき探究心を自分の中に見出すことができなかった。

Kindle本の朗読による読書専用マシーンと化している筆者のEcho Dot
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 そもそも、声を発し一問一答で命令する行為そのものが煩わしい。米国では、連続して命令できるフォローアップモードなる機能が登場しているそうだが、日本で利用可能になるのはいつのことやら。手が空かない状態で何かを調べる場合には確かに便利だが、筆者の生活スタイルや生活動線において、そのような状況に至ることはそれほど多くない。結果的にEcho Dotの存在を忘れてしまい、iPhoneで用を済ませた後から「今のはAlexaに聞けばよかった」と思うこともしばしば。

 恐らく家電を連携させると利便性や使い勝手に対する印象も変るのであろうが、周辺機器や対応家電を買いそろえてホームオートメーション環境を構築するに至るまでの気力を保つことができそうにない。そのような状況だけに、我が家におけるEcho Dotの利用率は右肩下がりに落ちていく。そんな、Echo Dot離れを加速させつつあった筆者が、ほどなくして2台めのEcho Dotを導入し、さらにはサードパーティ製互換モデルである「Eufy Genie」の追加購入に踏み切ったのは、冒頭で紹介したKindle本の読み上げ機能の有効性に目覚めたからだ。

運転中も「耳から読書」で移動時間を有効活用

 ある日のことだ。クルマに乗り、ふとメーター内の車載コンピュータの走行時間表示に目をやると17時間を超えている。10日程度前にメーターの時間表示をリセットしたと記憶しているので、平均して1日2時間近くをクルマの中で過ごしていることになる。

 そこで思い出したのがAlexaによるテキストの読み上げ機能「Text to Speech」。この時間を耳からの読書に充てることができれば読書量が増え、私の知識量も増加するはずだ。

車載コンピュータの走行時間表示が10日で17時間を超えている。この移動時間を耳からの読書に充てることができれば、読書量は大いに増える
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 というわけで、宅内に設置していたEcho Dotをクルマに持ち込んでKindle本を朗読させることにした。問題は電源とWi-Fiアクセスだ。電源はシガーライターソケットから給電。Wi-Fiのほうは、2017年秋にiPhone Xに買い替えて使わなくなったiPhone 7 Plusに格安SIMを挿入してテザリング接続している。Echo Dotはテザリングでもバッチリ利用可能だ。

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ドリンクホルダーにピタリと収まったEcho Dot。シガーライターにUSBアダプターを装着して給電している
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