iOSの最新版「iOS 11.3」のリリースから約2週間たった(リリース日は2018年3月29日)。セキュリティに関する問題や不具合の修正も含まれているので、対応機種を持っている全てのiPhoneユーザーにアップデートをお勧めしたい。

(写真:伊藤朝輝)
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 iOS 11.3にはバッテリーの劣化状況を確認する機能が備わっている。今回は、確認方法と劣化が確認された場合の対処方法を紹介する。

バッテリー劣化の進み具合を測ってみた

 2017年末からしばらく話題になった「iPhone速度抑制問題」。バッテリーが劣化した古い機種ではピーク時の性能を落とすことで要求する電力負荷を減らし、予期せぬシャットダウンの抑制を狙ったものだ。ユーザーが端末を安定して使うための機能だが、アップルが性能低下を伴うソフトウエアアップデートを告知せずに実施していたことが問題とされた。

 この問題を受けてアップルは、バッテリーの劣化状況とそれがiPhoneの性能に影響しているかどうかを確認する機能をiOS 11.3に搭載した。

 これらは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態(ベータ)」とタップして表示される画面で確認できる。

iOS 11.3で「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態(ベータ)」とタップして表示される画面で、自分のiPhoneのバッテリーの状態を確認できる
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 この機能でバッテリーの経年劣化の目安として示されるのは「最大容量」という項目。これは新品のバッテリー容量を100%として、現在の最大容量が何%なのかを示している。

 筆者の手元にあるiPhone X(約5カ月使用)は98%、iPhone 7(約1年半使用)が85%、iPhone 6s(2年半使用)が82%だった。このうちiPhone 6sは筆者が1年使用したのち、息子に譲ったもので現在も毎日使っている。iPhone 7はiPhone Xに買い換えてからは、電源は入っているものの全く持ち歩かず、あまり使っていない。そう考えるとiPhone 6sはかなり健闘しているように思える。

約2年半、毎日通常使用しているiPhone 6sではバッテリーの「最大容量」が82%だった。ピークパフォーマンス性能は「対応」となっており現時点では深刻な問題はないようだ
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 アップルは「通常の条件下で使用された場合、フル充電サイクルを500回繰り返した後も本来の蓄電容量の最大80%を維持するよう設計されています」と発表している。「フル充電サイクル」は、単純な充電回数とは若干異なる。例えば、半分まで使って継ぎ足し充電し、翌日また半分まで使い継ぎ足し充電したとすると、それで1サイクルとカウントする。つまり何回に分けて充電しても満タン分の容量を充電するのが1サイクルとなる。

アップデートからしばらくたってからチェックしよう

 バッテリーの状態がiPhoneの性能に影響を与えているかどうかは、同じ「バッテリーの状態(ベータ)」の画面に表示される「ピークパフォーマンス性能」で確認する。「お使いのバッテリーは、現在、標準のピークパフォーマンスに対応しています」と表示されていれば性能は制限されていない。

 しかしバッテリー劣化が原因で突然のシャットダウンが発生すると「このiPhoneで、必要なピーク電力をバッテリーが供給できなくなったため、突然のシャットダウンが発生しました。この現象が再度発生しないように、パフォーマンス管理が適用されました」と表示され、iPhoneの性能が制限される。これがパフォーマンス管理が適用された状態だ。