3つのeスポーツ団体が統合して「日本eスポーツ連合」(JeSU)が発足し、eスポーツへの関心がより高まっている。ところがJeSUがプロライセンスを発行するとした6つのゲームタイトルの中に、スマートフォン向けの「パズル&ドラゴンズ」と「モンスターストライク」が入っていたことに批判が集まっていたようだ。しかしながら「闘会議2018」で試合を見た筆者は、これら2つをeスポーツのタイトルに加えることに大きな意味があると感じている。

2月10日から実施された「闘会議2018」では、JeSUのプロライセンス発行がなされるゲームの大会が多数実施されていた。写真は同イベントより
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JeSUのプロライセンス認定タイトルに批判

 ちょうど平昌五輪が開催されている最中だが、将来的に五輪の種目にもなる可能性があるとして注目されているのが、コンピューターゲームをスポーツ競技として実施する「eスポーツ」だ。

 eスポーツは元々PCゲームを主体に発展したことから、PCゲームへの関心が低い日本では人気が高まらなかった。しかも国内の様々な法律上の問題から、高額な報酬の出る大規模な競技大会を実施できず、長い間盛り上がりに欠ける状況が続いていた。だが世界的にeスポーツは大きく盛り上がっており、2022年に中国で開催されるアジア競技大会で、eスポーツが正式種目となることが決定。そうした現状に危機感を抱いたeスポーツやゲーム業界関係者を中心として、日本でもeスポーツを盛り上げようという機運が急速に高まっている。

 そして2018年2月1日には、これまで3つに分かれていたeスポーツの団体が統合し、一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)が発足。国内でのeスポーツ競技の普及、高額な賞金や商品を獲得できるプレーヤーを認定するプロライセンスの発行、eスポーツ選手の支援と地位向上に向けた取り組みなどを進めるとしている。将来的には日本オリンピック委員会(JOC)への加盟、そしてeスポーツの五輪公式種目採用を目標にしているという。

 そして同日、JeSUはプロライセンス発行タイトルとして、6つのタイトルを発表。2月10日と11日に開かれたゲームの総合イベント「闘会議2018」で、それぞれのプロライセンスを発行する公認大会を実施することを発表した。だがその中にスマートフォン向けの人気ゲーム「パズル&ドラゴンズ」と「モンスターストライク」の2タイトルが入っていたことに対し、ゲームやeスポーツに詳しい人が中心に、SNSなどで批判の声を上げていた。

 その理由はスマートフォンゲームだからというわけではない。既にeスポーツのタイトルの中には、PCゲームやコンシューマーゲームだけでなく、フィンランドのスーパーセルが開発した「クラッシュロワイヤル」など、eスポーツに力を入れるタイトルも出てきており、それらに対しては別段、批判の声は挙がっていない。

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