北九州市・小倉の街で開催された「リノベーションスクール@北九州」への参加を皮切りに、私は「リノベーションまちづくり」に本格的に取り組むことになった(前回)。スクールで扱った遊休不動産がすべて民間の建物だったこともあり、当初、私の問題意識は横浜における「空き家・空き商店街」に向いた。ただ、この目論見はほどなく挫折する。政策を進める道のりがなかなか見通せなかったのだ。空き家も空き商店街も行政が保有する財産ではないため、条例を制定してリノベーションまちづくりに誘導するのは、不可能とはいわないまでも、相当時間がかかりそうだった。

横浜市議会で質問する筆者
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 そこで、私は2つのことを考えた。1つは、図書館や児童館(横浜では地区センターと呼ぶ)、公園、道路、港湾緑地といった行政が保有する不動産、いわゆる公共不動産のリノベーション。もう1つは民間の遊休不動産と何らかの関わりを作って、自らリノベーションまちづくりを実践することである。いずれも、1つでもいいから成功事例をつくることで、リノベーションまちづくりという「新しい都市のOS」の必要性と有効性、それによる社会の変化を市民に直接体感してもらえると考えてのことだ。

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