一言で自動運転車といっても、簡単な運転支援から完全自動運転まで技術レベルはさまざまである。また、同じレベルに分類されていたとしても、安全確保に向けて採用される技術は多様だ。さらに、自動運転車の利用シーンを考えても、公共交通機関として使うものや、物流に使うもの、自家用車として使うものなど雑多である。そして、そうした自動運転技術の完成度や実装手法、利用シーンは時代と共に変化していくことだろう。

 同じ道路を、多種多様な技術に基づくクルマが、それぞれの利用シーンに応じて混在して動くことが予想される。こうした状況下で安全性を確保するには、クルマごとの違いを調整する何らかの仕組みが必要になるのではないか。自動運転車による死亡事故の発生を契機に、あらためて自動運転車の安全について考えている今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、アーサー・D・リトルの三ツ谷翔太氏である。同氏は、クルマ単独での安全確保ではなく、社会インフラを含めた大きなモビリティーシステムでの安全確保の重要性を強調している。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・D・リトル(ジャパン) パートナー
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)  世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・D・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。
【質問1】現在の自動運転車の技術開発の動きを見て、危うさを感じる部分はありますか?
【回答】不確実性ゆえに、社会実証の推進には意味がある
【質問2】自動運転車の安全性を一層高めるため、自動車業界が注力すべきことは何でしょうか?
【回答】クルマとしての安全開発だけでなく、社会システムの革新に向けた開発
【質問3】安全性を高めるため、電子業界やIT業界が注力すべきことは何だと思われますか?
【回答】自動運転時代に向けた社会システムの提唱

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