長く生きていると、「やりたかったのにできなかったこと」「させてもらえなかったこと」「自分を偽って逃げていたこと」がどんどん増えてくる。特に、周りから期待され、自分も好きだったことにやり残しがあると、それをきっちりと解決しておかない限り、自分は先に進めないような気がしてくる。ソニーの場合には、それがAIBOだったのかもしれない。

 日本だけではなく、世界有数のイノベーターであり、スティーブ・ジョブズも敬愛していたかつてのソニー。1990年代にパソコンが仕事を変え、2000年台にスマートフォンが生活を変えていく様子を横目に、かつてのイノベーターは何を感じていたのだろうか。その時、手付かずの市場を生み出そうと取り組んでいたのがAIBOだったのではないか。

 再登場したaiboの意義と実利を考えている今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。やり残したことに再び取り組むことに、どのような意味があるのか。そして、再び取り組んだことを機に、何に心を振り向けたらよいのか。aiboの復活を題材に論じた。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
いち半導体部品ユーザー
某ICT関連企業
いち半導体部品ユーザー ICT関連企業で装置開発に必要な半導体部品技術を担当。装置開発側の立場だが部品メーカーと装置開発の中間の立場で両方の視点で半導体部品技術を見ている。
【質問1】aiboを復活させたことで、ソニーの技術開発や製品開発に、どのような効果が及ぶと思われますか?
【回答】ソニーらしさが復活
【質問2】新しいaiboの事業は、将来的にソニーの業績を直接押し上げる実利を生み出す可能性があると思われますか? 
【回答】 aiboの事業自体が直接業績を押し上げることはできない
【質問3】業績不振からAIBOの事業を止め、回復と共にaiboの事業を再開したソニーから、他の企業は何を学べると思われますか?
【回答】ソニーから学ぶことは多いが、まねをしてはいけない

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