人工知能(AI)を活用した価値の高いサービス提供に向けて、賢いAIを育てるためのデータ収集戦が繰り広げられている。パソコンやスマートフォンなど、バーチャルな世界での消費者の行動は、ネットでの検索や買い物、SNSなどを通じて、データ化して克明に知ることができるようになった。そして今、デジタル化されていないリアルな世界での行動を、IoTの仕組みを使ってデータ化し、収集する動きが活発化している。

 新しいaiboは、家庭での生活の様子を映すデータを収集するIoT端末としての役割を担っている。かつて愛されたAIBOが帰ってきた郷愁に浸っていることはできない。誕生した時点でミッションが課され、初代AIBOとは違って単に愛される犬型ロボットだけではいられない状況になっているからだ。IT業界の巨人である米グーグル(Google)や米アマゾンドットコム(Amazon.com)などが、スマートスピーカーを使って一般家庭でのリアルな生活データの収集に走っている。元々、一般家庭の生活に密着した機器やサービスを提供してきたソニーにとっては、簡単に席を譲ることなどできないところだろう。

 再登場したaiboの意義と実利を考えている今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、アーサー・D・リトルの三ツ谷 翔太氏である。aiboは、ソニー社内のモチベーションを高める象徴的な存在以上の役割を担っていると見る同氏は、再び登場したaiboの成功とは何なのか、成功を測る切り口を提示した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・D・リトル(ジャパン) プリンシパル
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)  世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・D・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。
【質問1】aiboを復活させたことで、ソニーの技術開発や製品開発に、どのような効果が及ぶと思われますか?
【回答】先進技術の象徴から、ソニーとしての象徴に昇華できる可能性も
【質問2】新しいaiboの事業は、将来的にソニーの業績を直接押し上げる実利を生み出す可能性があると思われますか? 
【回答】「aiboとソニーを包含する世界観を描けるか」に掛かっている
【質問3】業績不振からAIBOの事業を止め、回復と共にaiboの事業を再開したソニーから、他の企業は何を学べると思われますか?
【回答】事業ポートフォリオと技術プラットフォームの連携の妙

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