組織やチームには達成すべき共通の目標があります。「目標達成」というゴールに向かって進むためには、リーダーの指揮の下、メンバーそれぞれに自分の役割を果たすことが求められます。優れたリーダーの下には、必ず優れたフォロワーがいます。リーダーがどれほど優れたリーダーシップを持っていても、支えてくれるフォロワーがいなければ、力を発揮することはできません。

 組織における成果のうち、リーダーの影響力が及ぶ割合は2割程度で、残りの8割はフォロワーであるメンバーの力に左右される、という研究結果もあります。フォロワーシップとは、自律的な行動によってリーダーを支え、組織の成長の最大化に貢献することです。

 リーダーによって組織の目的や方針が示されたら、フォロワーがブレイクダウンして実現可能な施策や計画に落とし込んでいきます。リーダーとフォロワーとの間で、目的共有→具現化→実行→検証が出来ていないと、バラバラの組織として動けないチームになってしまいます。フォロワーシップは、リーダーシップとの関係で効果を発揮するのです。

フォロワーの4タイプ

 フォロワーはリーダーを支援するとともに、リーダーが間違ったときにはそれを正すための批判も行います。『ザ・フォロワーシップ―上司を動かす賢い部下の教科書(The Courageous Follower: Standing Up To & For Our Leaders)』の著者であるアイラ・チャレフ氏は、フォロワーを「支援」と「批判」の2軸で、次の4タイプに分けています。

[1]支援(高)・批判(高)⇒「パートナー」
リーダーを支え、必要に応じてリーダーの言動や方針に対しても積極的に批判する、理想とされるタイプ。
[2]支援(高)・批判(低)⇒「実行者」
高い支援をしているが、リーダーが間違っていてもあまり批判しないタイプ。
[3]支援(低)・批判(高)⇒「個人主義者」
リーダーやメンバーの行動に対して自分の意見をはっきりと述べ、周囲との足並みをそろえようとしないタイプ。
[4]支援(低)・批判(低)⇒「従属者」
支援も批判もせず、組織に貢献することも期待できないタイプ。

 批判は「提言」と言い換えることができます。フォロワーは組織の危機を察知したら、リーダーにあえて苦言を呈する勇気を持つ必要があります。フォロワーは、リーダーへの支援とともに建設的な提言ができてこそ、「パートナー」のレベルに近づくことができるのです。