高安 篤史
コンサランス、サートプロIoT技術講師、中小企業診断士

 前回は、IoT(Internet of Things)ビジネス設計(ビジネスモデル作成)のポイントとして、「IoTの階層(レイヤー)の整理」について解説しました。今回は、「IoTコンセプトの10のポイント」について取り上げたいと思います。

 皆さんは、競争戦略の父と言われる米バーバード・ビジネス・スクールの教授であるマイケル・ポーター氏のIoTに関する論文をご存じですか?

 IoTの特質を捉えるコンセプトの切り口として、マイケル・ポーター氏が2014年11月に発表した論文「How Smart、Connected Products Are Transforming」を検討することは大変有益です。この論文でマイケル・ポーター氏が提唱した10のポイントに沿って、自社の製品・サービスや強みを認識したIoTコンセプトを検討することで、競争優位に立つことができると考えます。表の右の列である「内容」は、一部マイケル・ポーター氏の論文内容に対し、私なりの見解を追加したものです。

 このマイケル・ポーター氏によるIoTのコンセプトポイントは、さすが「競争戦略の父」と言われるマイケル・ポーター氏が提唱しただけあってシンプルで、かつ核心を突いた10項目となっています。ビジネスは競争なので、今までの経験を元にした強みを意識することが必要です。また、いかに競争のない領域でビジネスを展開するかが重要なのです。上記の10のIoTのコンセプトポイントはそれらを意識させるための内容であり、製造業以外の業種でも活用できます。IoTのビジネス設計をする際には、このポイントごとに検討をすることをお勧めします。

 次回は、「IoTのビジネス設計(ビジネスモデル作成)の段階(ステップ)」を取り上げたいと思います。