高収益化支援家、弁理士 中村大介

「みんな優秀だけど、四角四面で面白くはないんですよね」。

 私のクライアントに関西にある機械系の会社A社があります。A社の特徴は教育熱心なこと。社員に資格取得を奨励し、社員もそれに励んでいました。年に1回、資格取得のレビューもありましたし、場合によっては「試験休暇」なんていうものもあるそうです。

 冒頭のせりふは、A社の社長の言葉です。冬の寒い時期に打ち合わせをしている時、「独自性の高いテーマがうちにはない」という話をしていた流れで社長がこぼしたものでした。A社の社長は非常に頭が良い方で、まだ若いにもかかわらず知識も豊富な方です。また、○○士、○○技術者試験△級、○○検定△級など、社長自身もいくつもの資格を取得しています。そのことも影響したのでしょうか、社員には資格取得を奨励していたようです。

 その甲斐もあって、A社の業績は順調に上がっていました。しかし、なぜかここ数年業績は頭打ちに──。市場全体の飽和感とともにA社の業績も推移していました。この状況を打破できるような新しい商品を生み出せず、会社全体に停滞感が出てきていたのです。

 そんな中、私が支援することになりました。確かに、社員は皆優秀でした。資格の一覧表を見ると、社員がたくさんの資格を取得していることを確認できます。

 一方、肝心の次の商品テーマはと言えば、「どこにでもありそうな商品ばかり」と言っては悪いのですが、競合に追いつけ、追い越せ的なテーマばかり。市場で勝ち抜けるような独自性のあるものはありませんでした。

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