日経BP社は、リアル開発会議の開発テーマ「リアル解体ラボ」として、“日産リーフの丸ごと分解企画”を進めている。この企画に協力している“分解スペシャリスト”の柏尾南壮氏(フォーマルハウト テクノ ソリューションズ ダイレクター)が、今回のリーフ分解で見えてきたことを、2018年4月24日開催の技術者塾「進化する車載エレクトロニクスを分解」で述べる。本セミナーのポイントについて、柏尾氏に聞いた。(聞き手は、田中直樹)

2017年10月にも車載機器の分解をテーマに講演していただきましたが、前回のセミナーにはなかった新たに加わる内容についてご紹介ください。

 日経BP社との共同プロジェクトとして、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」の新型車を購入しました。1台を丸ごと分解調査しており、現在も調査が進行中です。

 従来の車載部品の調査情報は、車両の特定の場所に注意を向けたものでした。今回は自働車を構成する部品を一通り網羅しており、より組織的な調査結果をご提供できます。進歩を続けるADAS(先進運転支援システム)を構成する電子部品の情報は、ハイライトの1つになります。

 今回の自動車解体の経験を基に、必要な機材、人材、時間、記録の取り方、データ整理の手法も提案できます。

 好評をいただいている実物展示は、今回も実施します。ご自由に触れたり写真撮影が可能ですので、スマートフォンやデジカメをご持参ください。

今回、特に力点を置いて説明するポイントは。

 海外の展示会で見た内容に基づく最新の情報は常に重要です。米国の「CES」やスペインの「Mobile World Congress(MWC)」などの見聞録から、最新の自動車関連情報を報告いたします。多くの展示会において、自動車の存在は増しています。それぞれの展示会テーマに、自動車がどのように関連しているのか、詳しく報告いたします。

 日産リーフの分解結果報告においては、最新のEVを構成する電子部品について紹介いたします。ADAS、自動駐車を構成する電子部品の情報に加え、モーター、インバーター、パワー制御ユニット、バッテリー制御など、駆動系に含まれる電子部品の情報も提供いたします。また、過去に調査した他社の車両のADAS、自動駐車機構、電子メーター、スマートミラーなど、数多くの製品を紹介する予定です。

 自動車部品は大きいため持参できる数には限りがありますが、目立った車載部品の実物を会場で展示します。来場者の皆様に、実物に触れていただける機会となれば幸いです。

今回のセミナーは、どのような方々に参加いただきたいですか?

 技術的な予備知識は不要です。一般的な用語を使い、分かりやすさをモットーに説明いたします。自動車を専門としている方もそうでない方も、ご来場をご検討いただければ幸いです。

 市場調査、車載電子部品、自動車に関連する新事業開発に関心をお持ちの方は、基礎情報から将来像まで多くの情報を得られると思います。ご紹介する製品が多いため、質疑応答の時間をふんだんに設けたいと思います。どんな小さなことでもお問い合わせいただければ幸いです。

今回のセミナーを受講することで、受講者はどのようなスキルを身に付けたりできるか、ご紹介ください。

 世界の自動車市場、ロードマップ、車載機器を構成する電子部品、民生品との違い、製品原価などの情報を得られます。また、当日配布予定の資料の多くは写真ベースになる予定です。これから車載部品の調査を検討されている方にとって、系統的な調査方法を探る上でのヒントになればと思います。当日は多くの業種の方が集まる場ともなりますので、ご来場者の間で横のつながりを構築する良い機会にもなると思います。