世界中のベンチャー企業が事業アイデアを競うコンテスト「第2回 Startup World Cup」の決勝戦が、2018年5月11日に米国サンフランシスコで開かれた。優勝は米国東海岸代表のLeuko Labs。日本代表のユニファがチャンピオンに輝いた第1回(関連記事)に続いて、2回連続で日本勢が栄冠を獲得する期待は満たされなかった。

 今回の代表だったセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(関連記事)は、プレゼンテーションの途中までは審査員の受けが非常に良かったが、ある発言がきっかけで評価が急降下したという。同社が勝利を逃した理由や今後の大会の運営方針などを、大会を主催したベンチャーキャピタル米Fenox Venture CapitalのCEOであるAnis Uzzaman氏に聞いた。

Fenox Venture Capital社General Partner, President & CEOのAnis Uzzaman氏
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 今回のStartup World Cupは、1位ががん患者の白血球レベルを非侵襲でモニタリングする技術を開発した米Leuko Labs、2位はリアルタイムの翻訳アプリを提供する韓国Flitto 、3位は視覚障害者を支援するウエアラブル機器を作るメキシコStrapと、EVの充電の効率化を狙うスペインWallbox社の2社という結果でした。

第2回は米Leuko Labs社が優勝した
(写真:Fenox Venture Capital)
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 ただし、日本代表のセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズがこれらの企業に劣っていたわけではありません。同社がチャンピオンになってもおかしくありませんでした。

 実際、決勝の結果を取り上げた、あるブログは、1~3位以外で目立った企業の筆頭にセブン・ドリーマーズを挙げたくらいで、製品自体のインパクトはすごく大きかった。ブログの筆者は、「値段が高くて買えない」と書いていますけど(笑)。

2017年10月の日本予選で勝ち抜いたセブン・ドリーマーズ・ラボラボリーズの阪根信一社長(中央)
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 そこで、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが優勝できなかった理由を、審査員に後から聞いてみました。実はプレゼンの途中まで、同社の評価は百点満点だったんです。ところが最後になって、ゴルフ向けの製品など、同社が手がける別の事業の話をしたのが良くなかった。これで評価が下がってしまった。審査員に、事業のフォーカスが絞れていない印象を与えてしまったんですね。

 もう1つ、プレゼンでは彼らが既に多額の資金を調達していることを話しました。それにもかかわらず、なぜStartup World Cupに参加したのかを彼らは説明すべきでした。その理由は、(洗濯物を折りたためる)「ランドロイド」という製品を世界中の人に知ってもらって、日本だけでなく全世界で事業を展開するためだと思うんですが、当日その話は出ませんでした。

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