システム開発において、企業が今後導入したい要素技術は何だろうか。この答えの1つを示すのが、情報サービス産業協会(JISA)が2018年6月6日に発表した「情報技術マップ」だ。情報技術マップは、JISAがITサービス産業に携わる技術者を対象に調査を実施し、SIの現場で利用実績がある要素技術や、今後利用したい技術を報告書としてまとめたものだ。調査は2004年から毎年実施され、今回は2017年12月から2018年2月にかけて、39社1225人から回答を得た。

 情報技術マップをひも解けば、技術者が重要視している技術が見えてくる。注目したいのは、「着手意向指数」のランキングだ。着手意向指数は、技術者が今後利用すべきと考えている要素技術を示す値だ。今年のランキングは、5位までがデータ分析とクラウド活用の技術で埋め尽くされている。

SI実績ランキング(左)と着手意向ランキング(右)
(出所:情報サービス産業協会)
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 1位となったのは、データマイニングだ。昨年の5位から順位を上げた。最近では、企業に蓄積されたデータを活用してビジネスに生かす取り組みが盛んだ。調査の結果はそれを反映したものとなっている。2位には、昨年8位だったクラウド型データウエアハウスが入った。クラウド上に分析しやすいデータウエアハウスを構築する技術である。4位には、テキストデータの分析技術であるテキストマイニングが、昨年の10位から順位を上げてランクインした。

 クラウド活用という視点で着手意向の上位を見ると、2位がクラウド型データウエアハウス、3位がクラウドデータ連携技術、5位がクラウド型RDBMSと続く。これらの結果から、多くの技術者が、蓄積したデータをクラウド上で分析してビジネスに活用したいと考えているといえそうだ。

 なお、昨年1位だったデザイン思考は、上位5つに押し出される形で6位に下がったが、依然として着手意向は高い結果となった。デザイン思考は、ビジネス上の課題を発見し、それを解決するサービスやビジネスを作り出すための考え方。ITを使った新規のデジタルビジネスを立ち上げるに当たって、システム開発の上流工程で採用する手法として注目されている。

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