新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と新構造材料技術研究組合(ISMA)は、難燃性マグネシウム(Mg)合金を用いて新幹線車両と同一断面サイズの高速鉄道車両の部分構体を試作したと発表した(図1、ニュースリリース)。Mg合金だけを使った大型構造物としては世界最大級という。

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図1 難燃性Mg合金製の鉄道車両構体の部分試作品
(出所:NEDO)

 試作品は、NEDOの「革新的構造新材料等研究開発」事業の一部として進められている革新的Mg材料の開発プロジェクトの一環として造られた。車両構体とは、外販や骨組みからなる鉄道車両の強度を担う部分。同プロジェクトでは、強度、加工性などに優れた難燃性Mg合金を開発するとともに、加工や表面処理、接合など鉄道車両構体の製造に必要な要素技術の確立を目指している。

 2016年度までに、「側パネル」と呼ぶ車両側面のパネルの試作に成功していたが、今回、車両構体の一部を輪切りにして切り出した部分構体の試作に成功した。大きさは、高さ2880×幅3380×長さ1040mmで、現行の新幹線車両構体の断面サイズとほぼ同一(図2)。ISMAに参加する総合車両製作所、川崎重工業、三協立山、権田金属工業、住友電気工業、不二ライトメタル、大日本塗料、産業技術総合研究所、およびISMAからの再委託先である木ノ本伸線、ミリオン化学らが共同で製造した。

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図2 報道陣に公開された試作品

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