米Marvell Semiconductorは、同社の車載Ethernetの物理層(PHY)用IC製品「88Q2112」が、日本の自動車メーカーなどで構成する業界団体JASPAR (Japan Automotive Software Platform and Architecture) の適合性試験をパスしたことを明らかにした(関連記事)。同製品は、最大データ伝送速度が1Gビット/秒の車載Ethernet規格「IEEE 802.3bp(1000BASE-T1)」に準拠する。JASPARの適合性試験のパスを契機に、車載Ethernet製品の拡販を狙う。

 Marvellは、車載半導体製品に注力している。手掛ける車載製品のカテゴリーは大きく3つ。ストレージコントローラーとワイヤレス、車載Ethernetである。中でも、今後の成長に期待しているのが、車載Ethernetだ。オートモーティブ担当バイスプレジデント 兼 ジェネラル・マネージャーのWill Chu氏は、「今後5年間で、車載Ethernetの市場は急速に拡大する」とみる。これまでの車載LANで使われてきた伝送技術よりも高速である点を生かして、ADAS(先進運転支援システム)や車載インフォテインメント、バックボーンネットワークで車載Ethernetの採用が広がるとみている。

Marvell オートモーティブ担当バイスプレジデント 兼 ジェネラル・マネージャーのWill Chu氏
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 そこで同社は、車載Ethernet対応製品のラインアップを拡充している。中でもウリにするのが、セキュリティー機能を搭載した1000BASE-T1対応のスイッチICである(関連記事)。例えば同ICは、米NVIDIAの自動運転向けコンピューター基盤「DRIVE Pegasus」に採用された実績がある。さらに、車載用途に向けた、ストレージ用コントローラーICや無線LAN用送受信IC、Bluetooth用送受信ICなどで培った経験やノウハウを生かして、競合との差異化を図る。

Marvellの車載Ethernet対応製品群(図:Marvell)
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