ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイが、次なる一手として力を入れる採寸用ボディスーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」。2017年11月22日に予約を開始、初日に約23万件、2018年5月1日時点で累計100万件の受注を集めるなど爆発的な人気と注目を集めている。

 当初は、多数の伸縮センサーでサイズを計測しBluetooth通信によりスマートフォンを介して計測データをアップする方式だったものの、生産が追い付かず、大幅に配送が遅れていた。同社では年明けから生産速度の向上策と同時に、マーカー方式を採用する新型への切り替えを検討し始め、2018年2月15日には「低コスト、高精度での体型計測を可能とするアイデアを3億円で買い取る」と発表した(ニュースリリース)。そして2018年4月27日の決算発表会の場で正式に新型ZOZOSUITへと切り替えることを発表、同日に新型ZOZOSUITの発送を開始した(関連記事)。

 スタートトゥデイ社長の前澤友作氏自身、「『未来感がなくなった』『ダサいんじゃないか』とネガティブコメントが上がっている」と認めるマーカー方式の新型ZOZOSUITだが、一部エンジニアは一層熱い視線を送るようになっている。これはなぜなのか、そして新型ZOZOSUITの技術的なすごさはどこにあるのか。現物が手元にない状態で新型ZOZOSUITの自作を試み、随時twitterで情報発信しているミクミンP(ハンドルネーム)氏に、その理由を解説してもらった。

2018年4月27日に発送が始まった新型ZOZOSUIT
(写真:スタートトゥデイ)
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 体型を計測することができるスーツ「ZOZOSUIT」の新型品が、徐々にユーザーに届き始めている。旧型のZOZOSUITは、内蔵された伸縮センサーを用いて体型を計測するという先進性で話題を集めた。それが新型では、スマートフォンのカメラと多数のマーカーを備えたスーツの組み合わせで計測する「光学式」に変更された。

 原理が光学式に変更になったことで、採寸だけでなくモーションキャプチャーなど幅広い用途に応用できる可能性が出てきた。スマートフォンやパソコン向けのWebカメラなどを使い、様々な機器での利用が可能になると推測される。しかも、スタートトゥデイでは2019年3月末までに600万~1000万枚の新型ZOZOSUITを無料配布すると計画している。同一仕様のスーツが多数配布されることで、多様な応用例が各エンジニアなどにより独自に開発されていくと期待される。

 筆者は、旧型が発表された際に即注文したが、旧型が届くことはなかった。そして、新型についても手元に届くのは5月末頃とのことである。しかしながら、いち早くその可能性を探りたい。そこで、公式WebサイトやSNSなどで共有されている情報を基にZOZOSUITの分析と自作を試み、その可能性を探ってみることにした。

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