キングジムは、テキスト入力に特化した電子文具の新製品「デジタルメモ 『ポメラ』 DM30」を2018年6月8日に発売する(ニュースリリース関連記事)。ポメラシリーズとしては初めて、ディスプレーに台湾イーインク(E Ink)社の電子ペーパーを採用した。税別価格は4万3000円。初年度1万台の販売を目指す。また、2018年5月15日から同年6月14日(米国時間)まで、DM30をクラウドファンディングサービス「Kickstarter」に出品し、米国での需要を探る。

ディスプレーに電子ペーパーを採用したポメラ「DM30」
(出所:キングジム)
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 2008年にポメラ「DM10」を発売してから10年。発売前には、テキスト入力しかできないものを「誰が買うのか」と商品化に反対する声がキングジム社内で上がった。社外取締役だった大学教授が「どんなに高い価格でもいいから欲しい」と熱望して、商品化が決まったという。その結果、現在までに累計35万台を販売する同社の人気商品となった。打ち合わせのメモや議事録など、短い文章を素早く入力することを想定した商品だったが、記者や小説家といった文章作成を生業とする人々からの支持も厚く、長文を入力するために利用する人が増えているという。

用途が短文入力から長文入力に変化している
(出所:キングジムのスライド)
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 2016年、同社はLiイオン2次電池を備えたスレート型(折り畳まないキーボード付きの)モデル「DM200」を発売している。しかし、同社が実施したポメラのユーザーアンケートでは、乾電池駆動と折り畳みキーボードを求める回答が半数に上り、根強い需要があるとわかった。そこで今回のDM30は、10周年という節目であることから、ポメラの原点と言える折り畳みキーボードを備えた乾電池駆動モデルに回帰。今回、折り畳みモデルとしては初めて、文章をツリー構造で表示できる「アウトライン機能」や、国語・英和・和英辞書を備えた。また、長文も入力しやすいようにキーピッチを広げ、耐久性を向上させた観音開きのキーボードも新たに開発した。

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