日本初のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)取引所「APIbank」が盛況だ。2018年3月15日の開設から1カ月間で、公開するAPIの数は当初2倍の約500件に達した。API連携で新しいビジネスやサービスを生み出す「APIエコノミー」が広がりつつある。

 APIは情報システムを外部から呼び出して使うための技術。API取引所は海外が先行し、50万人以上の開発者が使う米RapidAPIなどが有名だ。日本でも有望で、調査会社のアイ・ティ・アールは2018年度のAPI管理市場を前年度比20%増の12億円と見込む。今後も年平均41.1%のペースで成長し、2020年度は15億円に達する予測だ。

 APIbankのメリットはAPIが探しやすくなるだけではない。APIを一定の基準で審査し、テストをしたうえで公開するため、開発者のテストの手間を省ける。現在公開しているのは、無償で使えるAPIのみ。2018年度中に有償APIの取り扱いも始める。

「APIbank」の概要
出所:AOSテクノロジーズ
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300社がAPIを公開

 複数のAPIを使いたい場合、手間がぐっと減る。それぞれのAPIの提供元に利用申請する必要がなくなるだけでなく、認証に使うAPIキーや有効期限の管理、利用料の支払いなどを個別にする手間も無くなる。

 APIbankを開設したAOSテクノロジーズの佐々木隆仁社長は「APIを管理する手間を減らして開発者の生産性向上を支えたい」と話す。同社はバックアップソフト「ファイナルデータ」シリーズの開発元でも知られている。

AOSテクノロジーズの佐々木隆仁社長
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 APIの品質や組織が反社会的ではないといった基準を満たせば、どんな組織でもAPIbankにAPIを公開できる。公開APIの数は当初の約250件から公開1カ月で2倍の約500件に急増。公開した企業数は120社から300社に増えた。無償APIの公開であれば手数料はなく、今後始まる有償APIの公開ではAPIbankに手数料を支払う。

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