オンキヨーは、壁や家電の“表面”をスピーカーにする既存の「加振器(Vibtone)」にAIスピーカー機能を加えて参考出品し、そのデモを「第2回 AI・人工知能EXPO」で実施した。(関連記事)。浴室(ユニットバス)の壁面を「AIスピーカー」化する用途を想定したもので、浴室の隣の洗面所にあるコントロール部のほか、音声による操作が可能になる。

浴室の壁を「AIスピーカー」化するデモ。コントロール部の上のマイクで集音しており、壁面から音が聞こえる
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 AIスピーカー機能の実現のためには、独自の「Onkyo AI」を利用した。いわゆるAIエンジンには米サウンドハウンド(SoundHound)社の対話型音声対応知能「HOUNDIFY」を活用する。同技術は、検索結果について会話しながら条件を追加し絞り込みができる「絞り込み対話型」であるため、採用しているという。

 「Onkyo AI」は主にBtoBの顧客(機器メーカーなど)に向け。開始語やアシスタント音声を製品やブランドのイメージに合わせて自由にカスタマイズできるのが特徴である。オンキヨー自身の技術にこだわらず、複数のメーカーの技術を組み合わせており、音声読み上げ機能にはイヤホン「APLAY」や関連アプリを開発するネインの技術を、アシスタントの音声には東芝デジタルソリューションズの「RECAIUS」による音声合成技術と独自の音声入出力技術を組み合わせた「Onkyo Voice」を用いている。すべてを“パッケージ化”して提供する米グーグル(Google)社や米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)社などのAIスピーカー機能に比べると、カスタマイズできたり機器メーカー側によるデータ収集について自由度が高いといった利点があるという。

 同社では、家電や住宅設備、自動車向けなどに向けてBtoB事業としてスピーカーを販売している。今後はこうしたスピーカーに、「AIのシステムインテグレーター」としてAIスピーカー機能を加えて販売していくことを狙う。AIスピーカーが一般化することで、住宅設備などへの組み込み型を含むスピーカー需要が増加し、市場拡大につながることを期待している。

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