水環境事業を手掛けるメタウォーターがクラウドサービス「WBC(ウォータービジネスクラウド)」の刷新を進めており、2018年6月に完了させる。IaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)を入れ替え、アプリケーションを全面的に書き直す。コスト対効果を高めると同時にAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)連携など新技術への対応を狙う。

 メタウォーターは日本ガイシと富士電機の水環境事業子会社が合併して2008年に発足。2018年3月期の売上高は1150億円を見込む。事業拡大策として、水道事業者向けに2011年に始めたのがWBCだ。約600の自治体など(2017年3月期)や同社内の運用受託部門が利用しており、「業務省力化や効率化に貢献している」(浦谷貴雄WBCセンター ソリューション開発部マネージャー)という。

新基盤でAWS並みの料金と機能を手に入れる
図 現行システムの課題と新システムの効果
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 だがWBCを始めてから4年以上が経ち、課題が浮上し始めた。インフラとして使用するIaaSのコストはその1つだ。WBCは富士通のIaaSであるS5を利用していたが、頻繁に料金を下げるAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)など他のIaaSに比べ、料金差は広がる一方。機能面でも他のIaaSに後れを取っていた。

 アプリケーションにも課題が生じていた。多数のセンサーで施設の状態を把握するIoT(インターネット・オブ・シングズ)への対応など、WBCは時代に合わせて機能拡張を繰り返してきた。だが、既存アプリケーションに継ぎ足す形で機能追加を続けていくと保守性の悪化を招く。同社は「IaaSの見直しは機能拡張に耐え得るアプリケーションに作り直す好機」(浦谷氏)と捉えた。

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