トヨタ自動車が、2019年に発売する車両から電子プラットフォーム(基盤)を刷新することが日経 xTECH/日経Automotiveの取材で分かった。グループのほぼ全車両が対象。自動運転技術の本格導入に備える。通信データ量の増大に対応することに加えて、ハッカーによる車への攻撃を防ぐ。

 トヨタグループのうち、日野自動車以外のトヨタとレクサス、ダイハツ工業の乗用車に順次、次世代の電子基盤を採用していく。3ブランド合計で、2017年の世界販売台数は1000万台を超える。

トヨタが試作した自動運転車(出所:トヨタ)

 電子基盤は、通信ネットワークやセンサー、アクチュエーターなどで構成する。車両の全ての電子部品を通信で連携し、ソフトウエアで統合制御するクルマの中核だ。次世代基盤では高速な通信ネットワークを採用した上で、セキュリティーを大幅に高める。

 “つながるクルマ”の普及が導入を後押しする。自動車のエンジンやブレーキなどの電子制御ユニット(ECU)間の通信に、暗号技術を採用してセキュリティーを高める。通信データが改ざんされていないことを確かめられる。第三者が無線通信経由で“つながるクルマ”に偽データを送り、エンジンやステアリングなどを遠隔操作するのを防ぐ。

 ECU間のデータのやり取りに、ブロック暗号「AES」に基づく共通鍵暗号方式のメッセージ認証(CMAC)を採用した。暗号鍵は共通鍵を意味し、正規のECUだけに組み込む。共通鍵のない相手のメッセージを判別できる。第三者が車載ネットワークに偽メッセージを送りにくくなる。

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