英Arm(アーム)社は、中国北京において2018年3月6日(現地時間)に発表会を開催し、メインストリームスマートフォン向けのメディア処理IPコア群「Mali Multimedia Suite」を披露した(日本語ニュースリリース)。そのうちの1つは、機械学習の推論処理でも威力を発揮するとした。

 今回発表されたIPコアは4つある。GPUコアが2製品。ディスプレー表示処理(ディスプレープロセッサー)IPコアが1製品。動画コーデック(ビデオプロセッサー)IPコアが1製品である。GPUコアはメインストリーム向け「Mali-G52」とエントリレベル向け「Mali-G31」。ディスプレー表示処理IPコアは「Mali-D51」。動画コーデックIPコアは「Mali-V52」である。

第2世代Bifrostアーキテクチャーを採る最初の製品

 同社のGPUコア「Mali Gシリーズ」は「Bifrostアーキテクチャー」を採る。Armは従来の同アーキテクチャーを改良し、第2世代のBifrostアーキテクチャーを開発。今回の新製品のMali-G52が、この第2世代Bifrostアーキテクチャーを採る最初の製品になる。第2世代の同アーキテクチャーでは、32ビット浮動小数点演算回路を8ビット整数演算回路×4個として使える。このため、8ビット整数のドット積演算が1サイクルで実行できる。これによって、クラス分類(Classifier)や畳み込み(Convolution)といった、機械学習(Machine Learning:ML)向け演算が従来比で3.6倍に高速化されたとする。

「Mali-G52」の機械学習の処理性能改善を示すIan Smythe氏(Senior Director, Client Line of Business)。筆者撮影。スクリーンはArmのスライド
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 Mali-G52では内部の効率化も図っている。従来は1つの実行ユニット(Execution Engine)あたりの同時実行スレッド数は4だったのに対して、今回は8スレッドに強化した。これにより、メインストリーム向けの構成で、従来比30%の性能/面積比改善と、15%の性能/消費電力比改善が実現できたという。

「Mali-G52」の内部構造を説明するAnand Patel氏(Director of Product Marketing, Client Line of Business)。筆者撮影。スクリーンはArmのスライド
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