GEヘルスケア・ジャパン製造本部長 工場長の藤本康三郎氏

 米ゼネラル・エレクトリック(General Electric、以下GE)は、2025年までに450ある自社グループ工場をすべてIoT化された「ブリリアント・ファクトリー」にしようとしている。CT装置などの医療機器を生産するGEヘルスケア・ジャパンの日野工場は、2016年にブリリアント・ファクトリーに認定された先進的な工場だ(関連記事)。

 その日野工場を率いるGEヘルスケア・ジャパン製造本部長 工場長の藤本康三郎氏が「FACTORY 2018 Spring 東京」(2018年2月20~21日)に登壇し、同工場の取り組みを紹介した。

生産性向上の鈍化をIoTで克服

 そもそもGEが“ブリリアント・ファクトリー化”を進めるのは、ここ5~10年ほど工場の生産性の伸びが鈍化していたからだ。「2008年のリーマン・ショックぐらいまでは、GEのインダストリー系の事業は毎年4%ほど成長していたし、工場も新興国への移管などで高い生産性を維持できていた。ところが、リーマン・ショック以降は新興国に移管しても大して生産性が改善されなくなった」(藤本氏)。そこでGEが着目したのがIoT化である。同氏によれば、工場の生産性に影響してくる要素は「設備」「オペレーション」「人材」の3つ。これらのパフォーマンスの引き上げにIoTを適用した。

 もちろん、これまでも工場ではさまざまなデジタルデータ活用の取り組みが行われていた。具体的には、生産のシミュレーションや自動化などである。しかし、従来の取り組みは個別プロセスの最適化にとどまっていた。ブリリアント・ファクトリーで目指しているのは、それらのプロセスをつなげ、さらにサプライヤーからのデータなども取り込むことによって、生産準備から設計へのフィードバックまで、サプライチェーンおよびバリューチェーン全体でデータを活用する仕組みの構築だ。

ブリリアント・ファクトリーのイメージ
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