プロジェクトマネジメントの普及団体、米プロジェクトマネジメント協会(PMI、Project Management Institute)は2018年3月からプロジェクトマネジメントの知識体系をまとめた「PMBOKガイド」の最新版「第6版」に対応した資格試験「PMP(Project Management Professional)試験」を実施する。PMPはプロジェクトマネジャーの力量を測るうえで重要な試験である。

 試験に先立って、PMI日本支部は2018年1月、PMBOKガイド第6版の日本語版の書籍を発売。これは第5版から実に5年ぶりとなる大幅改定だ。

デジタル時代のやり方を盛り込む

 最新版の内容の大きな追加点は2つある。試行錯誤を繰り返して、迅速かつ短期間に開発するビジネスのデジタル化に対応するために、アジャイル型プロジェクトの知識を加えたことと、プロジェクトの失敗回避につながる知識を充実させたことだ。

『 プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)第6版』と改定ポイント
アジャイル開発と失敗回避の知識を拡充
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 アジャイル型については、ガイド内で取り上げる10種類の「知識エリア」と呼ぶマネジメントの対象領域それぞれで「要求事項を洗練するためにあえてプロトタイプを作る」といったアジャイルに特化した知識を加えた。さらに実務の詳細は、無料(PMBOKガイド第6版の購入者のみ)の別冊「アジャイル実務ガイド」にまとめた。

 この背景には、最終成果物のイメージが見えない状況から始めて、走りながら成果を出すプロジェクトが、企業の現場で増えてきていることがある。「工場の現場に、IoT(インターネット・オブ・シングズ)の適用形態を探りながら導入していく」といったものだ。「そうしたプロジェクトに、アジャイル型が適している。ニーズの高まりを受けて、最新版に、アジャイルに関する内容を加えた」とPMI日本支部の片江有利副会長は話す。

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