NECと産業技術総合研究所(産総研)、名城ナノカーボン(名古屋市)は、高純度の半導体型単層ナノカーボン(CNT)が分散したインクを開発した。このインクにより、印刷手法によってTFT(薄膜)半導体などを安価に大量生産する道が開く。NECと産総研が開発した半導体型CNTを高純度で分離できる技術(図1)を基に、3者でこれをインクとして製造する技術を確立した。NECと産総研から技術移転を受け、名城ナノカーボンが2018年4月ごろからサンプル出荷を始める。国内外の企業、大学、研究機関などに販売して共同で用途開拓を進める考え。今後3年間で100の企業・団体への提供を目指す。

イオンを含まず99%以上の純度で分離

図1●半導体型CNTを分離した分散液
今回の手法で分離した。金属型CNTと半導体型CNTの濃度で色合いが異なって見える。金属型CNTの含有量が増えると赤みがかり、半導体型CNTが増すと青みがかった色合いになる(出所:NEC)
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 「半導体型CNTを99%以上の純度で分離できる電界誘起層形成法(ELF法)を新たに開発できた」と説明するのは、NEC IoT研究所 主任研究員の弓削亮太氏。「nano tech 2018 第17回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」(2018年2月14日から16日、東京ビッグサイト)の同社ブースで取材に応じた。

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