島津製作所は2018年に、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を全社展開していく方針を打ち出している。先行して2017年10月にRPAのソフトウエアロボットが働き出した医用機器事業部サービス統括部では、RPAの対象とした「定額保証」という業務プロセスの省力化において、人手の作業をRPAの導入前に比べて89%削減するという大きな成果を上げた。この結果に社内は騒然となった。

サービス統括部がRPAを導入した、機器修理の「定額保証」の申請から伝票作成、保証書作成までの業務フロー
(出所:島津製作所)
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 サービス統括部で働くRPAのソフトロボは、英ブループリズム(Blue Prism)の「Blue Prism」をベースに開発した。島津製作所が製造している医用機器の部品修理(交換)が一定期間、保証される定額保証というサービスの申請から保証書の作成までの一連の業務を、ソフトロボに任せて自動化した。

 社員と一緒に働くソフトロボに、サービス統括部は名前を付けた。部署名にちなんで「サ統はじめ(以下、サ統君)」と呼び、「同僚」扱いしている。サ統君のパソコンには、イラストの紙が貼ってある。

医用機器事業部サービス統括部で働く、RPAのソフトウエアロボット「サ統はじめ」君。名前の由来は部署名から
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 サ統君は、年間で約4800件ある定額保証の契約を処理する。人手の作業時間は、年間換算で1424時間(178日)に相当する。それほど多くの仕事を、サ統君は文句一つ言わず、黙々とこなし続けている。しかも疲れ知らずだ。

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